銃姫 3

ストーリー概要

銃姫を追う前に、一度メンカナリン総本山へ行くことにしたセドリック一行。
しかし、陸路でエリンギウムへと向かう途中、
豪雪地帯である霜降り山脈で吹雪に見舞われ、行き倒れ寸前のところを白い少女に助けられる。
彼女はセドリックの幼少時のことを知っているようだが…?

感想

毎巻で一応の区切りがついていた銃姫としては初の続きモノ。
あと大きな変更点が1つ。見開きに世界地図が付いています。
想像していたよりも小さい島国のように見える気がしますが、
地図の縮尺が不明なので案外大きいのかも。


主に新キャラのお披露目、特に白黒双子の姉妹が中心で、エルとアンの出番は冒頭と巻末だけ。
館で吹雪をやり過ごすために決断した後、セドリックが、
パニクって言わなくてもいい将来設計(願望?)をわたわたと吐き出すシーンはなかなか微笑ましい。
よいバカップルになりそうで。
一番の注目株はプルート。この細目笑いキャラは、次巻あたりで本領発揮しそうな予感。


3巻はここぞという時にCMに入るTV番組のような切れ方で終わっているので、
購入予定のある方は4巻とセットで買うとよいかと。


銃姫」を1巻から見ていて思ったのは、ストーリー自体は王道も王道ですが、
1つのテーマの元に登場人物がそれぞれの立場で立ち回る様といい、
お約束を描きつつ、人間臭い負の感情(疑心、怨み、嫉妬、怒りなど)もちゃんと露出させているあたりが、
キャラに感情移入しやすく、物語の流れに引き込まれる理由なのかな、と。