地下世界が舞台です

ネザーワールド ―ロビン― (スーパーダッシュ文庫)

ネザーワールド ―ロビン― (スーパーダッシュ文庫)

○あらすじ

地下世界と鉄道という一風変わった世界が舞台の「ネザーワールド」第2段。
研究所を脱出し、ダイアナに拾われ地下案内人として暮らしている
戦闘用エンハンスド*1ロビン少年と、
キメラ*2の少女フローラが出会う事から物語りは始まる。
出来損ないのキメラだったフローラに、失敗作と言われた自分を重ねたロビンは、
フローラの友達だという「かれ」を探す旅に同行することに…。

○感想とか

読み終わった感想としては、
「漫然とストーリーが進んでいた前作よりは良かった。」
前作のネザーワールドの主人公は真面目な性格だったから、
ヒロイン、ローザとの掛け合いもあんまり目立たなかったんだけど、
今作では主人公のロビン少年が、
いわゆる「優しいけどぶっきらぼうな照れ屋」なので、
ひたすら純粋(天然?)なヒロイン、フローラに振り回されてたのが面白かった(ぇ
同じシリーズってコトで前作で登場した赤髭とクイーンも出ていましたが、
謎解きや敵との戦闘への参加は勿論、フローラのことで苦悩するロビンに助言したりして全編通して登場していたクイーンとは違い、
赤髭は冒頭に顔を出しただけで、すごいチョイ役だった。
キャラ的には嫌いじゃない人物なので、ちょっと残念ー。

*1:遺伝子改変された人間。固有に特殊な能力を持つ

*2:人間と別の生物の遺伝子を掛け合わせて生まれた人種。